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第39回 定期全国大会 開催報告

2022年3月18日から20日の3日間に、オンラインにて第39回定期全国大会を開催しました。今年は全国から22大学73名の学生が参加し、このうち代議員は25名、役員は13名に加えて委任状6名となっています。

この大会は、医学連の活動を総括し、来期の方針を決定する場です。中央執行委員により決議案が提起され、全国の加盟自治会から派遣された代議員の承認を得ることで決議が可決され、その方針に沿って医学連は活動していきます。また全国から学生が集まり、自治をテーマに交流する機会にもなっています。

第39回定期医学連大会の主な内容は以下の通りです。

 

・中央執行委員会報告①「決議案1章:自治とは、医学連とは」

・講演会(武田裕子先生)

 ・中央執行委員会報告②「決議案2章:省庁交渉、アンケート、地域枠、学費問題、64信州医ゼミ」

 ・特別決議案についての中執報告

 ・自治会取り組み紹介(岐阜大学、滋賀医科大学)

 ・労働環境シンポジウム企画(市橋耕太弁護士、前島拓矢先生)

・自治会取り組み紹介(岡山大学、国際医療福祉大学、島根大学、宮崎大学)

・中央執行委員会報告③「決議案3章:各地の自治会取り組み、新歓、自治会交流集会、岡山加盟運動、自治会再建」

・自治会取り組み紹介(高知大学、山梨大学)

 ・中央執行委員会報告、自治会取り組み紹介、講演をうけてのディスカッション

 ・全体討論

 ・諸議決採択承認

 ・第39期の医学連中央執行委員の役員選挙

 

【中央執行委員会報告】

中央執行委員会報告は多岐にわたる内容となっていました。

中央執行委員会報告①では自治とはなにか、そして自治と医学連の関わりやその意義についての報告がありました。

中央執行委員会報告②では昨年医学連で実施した地域枠アンケートの結果について、地域枠の問題点についての報告がありました。またそれらもとに行った、省庁交渉の様子が取り上げられていました。最後に64信州医ゼミの振り返りがありました。

中央執行委員会報告③では、各地の自治会の取り組みが紹介され、医学連加盟や自治会建設、再建に向けて動き出している大学についての報告がありました。今大会で医学連に加盟した岡山大学の加盟までの経緯や、加盟の意義について報告がありました。

特別決議案についての中執報告では、「ロシア政府によるウクライナ侵攻に抗議し、命の尊厳が守られる国際社会を求める声明」についての報告がありました。戦争は命と健康を脅かすもので、人々の健康を守ることを志し勉学や学習に励んでいる医学生が声明を出す意義が語られました。

 

【岡山大学加盟】

今大会の大きな企画として岡山大学の加盟がありました。医学連として新たに加盟を迎えるのは2年ぶりとなります。岡山大学は、これまで、医学連加盟のために精力的に活動を行ってきました。昨年7月に行われた、岡山大学の総会では全学生の半数を超える賛成により医学連への加盟が承認され、岡山大学で自治会活動が盛り上がっています。岡山大学の学生からは、これまで行ってきた取り組みや、大学への働きかけ、その結果実現したことの紹介、そして今後の意気込みや目標について報告がありました。岡山大学の加盟について「現在医学連加盟に向けて活動している大学や、自治を始めようとしている学生にとって、モチベーションに繋がる」といった意見が寄せられました。

 

【自治会取り組み紹介】

自治会取り組み紹介では、岐阜大学、滋賀医科大学、岡山大学、国際医療福祉大学、島根大学、宮崎大学、近畿大学、宮崎大学、高知大学、山梨大学から発表がありました。各大学の取り組みは様々で、コロナ禍での学生の要求実現のために活動し成果を上げていることが報告されました。その後行われたディスカッションでも各地の取り組みを紹介しあったり、励ましあったりと、盛り上がっている様子が感じられました。「自治会取り組み紹介を通して、自身の大学に案を持って帰ることができとてもためになった」といった感想が寄せられました。

 

【講演】

大会2日目は、順天堂大学大学院医学研究科医学教育学・教授である武田裕子先生により、「日本に住む困窮した人々」と題し講演をしていただきました。

事前学習として、学生が日本に住む困窮した人々について調べ、平和、収入、社会的公正と公平性の点から発表しました。先生からは、病院の入り口に立てない人がいて、健康格差は健康の社会的決定要因(SDH)の視点から見ることができることや、医療者は患者さんのヘルスケア・アドボケイトができることを学びました。「医療を必要とする人は病院に来られるとは限らない、またその理由は様々であることを学んだので、視野を広くもち、病気の治療後も見据えられる医師になりたい」といった感想が寄せられました。

 

【労働環境シンポジウム企画】

今大会の大きな企画として、労働環境シンポジウムを行いました。労働問題に詳しい弁護士である市橋耕太先生より、医師の長時間労働について法律面から講演していただきました。現場で働く若手医師の前島拓矢先生より働く医師の現状について講演していただきました。長時間労働、無給医、地域枠などの医師の労働環境について、制度や法律の観点から発表されました。ディスカッションでは、医師の労働問題が当事者や医療にどのような影響をもたらすかをいろいろな視点から話し合う様子が多くみられました。

 

【全体討論】

今大会では全体討論を特別決議案についてと全体についての2回に分けて行われました。全体討論では、大会に参加していた多くの学生が自由に意見を述べる場が与えられていました。様々な学生の意見が聞かれましたので、その一部をここにご紹介いたします。

 

特別決議案に関する全体討論

・医療者がなぜ戦争に反対するかについて

・平和的手段での解決を求める点で、ロシアが武力で不正に侵攻してきたこと、侵攻してきた相手に対して防衛的な手段で武力を使うことの書き方について

・ロシアにルーツを持つ人に対しての偏見や、ロシアにも戦争に反対している人がいる点について

 

全体決議案に関する全体討論

・決議案の地域枠部分に対しての意見集約用紙の内容について

・岡山大学が医学連に加盟するに対しての思いや、決意

・岡山大学の加盟が、岡山大学、医学連、他大学の発展につながること

・自身の大学でも自治会を作ろうとしているが、他大学での自治会取り組み紹介を聞いて励まされたということ

・初めて医学連大会に参加して、いろんな大学の自治の仕組みを知り、意見を交換でき、新しい発見があったこと

 

【諸議決採択・第38期の医学連中央執行委員の役員選挙】

大会3日目には、決議案・決算予算案などの諸決議が採択され、第39期の中央執行委員会が選出されました。昨年度、役員の輩出がなかった大学から次期中央執行委員が選出され、これまで以上に全国幅広く、各地の自治会とつながることが期待できます。最後に、新中央執行委員長から閉会の挨拶を述べて本大会は終了しました。

 

3日間にわたる活動報告や討論を通してこの大会に参加した全員が多くの学びを得たと思います。今大会で得たことを活かして、全国の学生自治会を発展させられるよう活動していきましょう。

 

大会の集合写真

 

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