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第10回 中央執行委員会議報告!

2/6に行われた、医学連の中執会議の簡単な報告です。


1.担当校共有、自治会懇談
各大学のトピックを共有しました。
各地の自治会との懇談について確認しました。


2.医学連大会に向けて
①確認事項
・決議案の確認
決議案について役員で意見を出し合いました。
・事務確認
代議員の確認を行いました。
・役割分担(決定)
大会当日の役割分担をしました。
自治会取り組み紹介をお願いする大学を決めました。

・申し込み締め切り:3/10
・役員立候補届:3/6の23:59〆切

②企画案
地域枠企画として、シンポジストの案を出し合いました。
愛知医科大学の伴信太郎先生にご講演いただくことが決まりました。


3.アンケート議論
・第二回速報を2/6から拡散中。
・今後の方針についてSGDしました。


4.山梨県の地域枠違約金への公開質問状について
・公開質問状に対する回答を役員で確認しました。
・今後の医学連としての動きをSGDしました。
・今後は対策本部を立ち上げて活動していきます。


5.学術会議問題について
・経緯について振り返り、問題点を確認しました。
・SGDをしました。今後、学習会などで検討を続けます。


6.省庁交渉について
・文科省、厚労省との省庁交渉の報告をしました。
・今後の方針について議論しました。
・文部科学省との交渉を3月に検討しています。


7.医学教育学会について
・今年はオンラインで開催が決定。
・抄録執筆者(締め切り4/2)を決めました。


8.広報、その他
・医学連新聞282号の中身について確認しました。
・核兵器禁止条約の署名への賛同に関して、提起がなされました。

文部科学省交渉を行いました!

 2020年12月18日に、全日本医学生自治会連合(医学連)は文部科学省との懇談を行いました。新型コロナウイルスの影響により、オンラインでの実施となりました。医学連では毎年、全国の医学生から集めた意見をもとに文部科学省との懇談を行い、意見交換を行っています。今年度は、要請すべき課題が多いことから、年度内に2回の交渉を行うことも見据えて例年の時期よりも前倒しで行いました。

 今回の懇談では、コロナウイルスの影響についてを全面的に取り上げ、医学連の行ったアンケートの結果をもとに要請しました。項目は、「臨床実習」「医学生の県外移動に係る制限・病院見学」「経済的支援」「講義の実施」「共用試験」「医学生が感染した際のケア」「学生のメンタルケア」「学生との対話」の8項目でした。

 

文部科学省要請文はこちら:【完成版】37mz 文科省 要請要旨

 

【臨床実習】

 臨床実習について医学連からは、対面での実習が実施されていないことや患者さんに会えないなど、著しく実習が損なわれている状況があることから、これらを是正し学生の学びを保障してほしいと伝え、文部科学省の見解を問いました。文部科学省としては、春に「対面実習ができない場合は代替措置を講じること」「単位については弾力的に認めること」を各大学に要請しており、これを踏まえて各大学で対応してもらっているということです。まずは大学と学生が相談した上で、学生の話を聞いてくれないような状況がある場合は文部科学省に相談してほしいということでした。

 

【医学生の県外移動に係る制限・病院見学】

 医学生の県外移動について、医学連からは各大学で制限が大きく異なっている現状があることから、感染状況に合わせた一定の基準が求められていることを説明し、過剰な行動制限をかけないことを求めました。また、就職活動のための県外移動することに関しては実習を休むことができるようにするなど柔軟に対応することを求めました。

 これに対して、文部科学省からは、県内外の移動制限に関しては各自治体ごとに感染状況に応じて方針が出されており、それに基づいて各大学が判断するものだと回答がありました。国として一律で何か基準を出すことは難しいということでした。学校が臨時休業をどのような場合に行うか、またその際の学生の学びをどうするかという指針(6月5日)に出しているが、行動制限に関しては明確にしていないとお答えがありました。

 また、どうしてもやむを得ない理由で移動する場合もあることに留意し、待機している間の学習のフォロー方法については各大学で対応する必要があるという認識を示しました。

 

【経済的支援】

 経済的支援について、医学連からは、学生の生活を支援するための追加の支援策、アルバイト禁止に対しての十分な補償、授業料納入猶予などを求めました。

 文部科学省としては、今年度4月から始まっている修学支援制度に加えて、コロナで家計が急変した学生にも対応ができるように柔軟な制度を行っていると説明があり、18日当日にも改めて全国の大学に通知を送り、学生一人ひとりについてきめ細かな配慮をしてもらえるように要請したということでした。緊急支援金については、書類が集まっていなくても学生の状況が苦しければ柔軟にやってもらうよう対応しており、学校が給付すべきと判断した学生には全員給付をしているという回答がありました。また、現在98%の大学で後期授業料の納付猶予を行っており、今後も情報を集めながら追加で何を行えるか考えていきたいとお答えがありました。

 アルバイトに関しては、学生に対してアルバイト制限をするのであれば、その代わりに奨学金のメニューを紹介するなど各大学で学生にきちんと伝えるようにお願いしているということでした。

 

【学生との対話】

 コロナ禍の中では各大学で講義の行い方やカリキュラムが変わっていること、様々な行動制限を行うという状況にあります。医学連としては、様々な対策をするうえで、学生もその作成に参画し、大学運営に学生の声を取り入れていくことを求めました。

 これについて、文部科学省からは、大学の中では新入生への面談を行ったりアンケートを行っている大学も多いという認識を持っており、不安な学生などに対して電話などを使って相談してもらうよう各大学に伝えているという回答がありました。

 

 

 当日は、限られた時間内で全ての項目に回答して頂くことができなかったことから、オンラインでの交渉でお話したのは上記4項目に絞り、残りの4項目については、後日文書での回答をいただきました。(全文は回答書参照)

 

【講義の実施】

 コロナ禍の中で、対面講義からオンライン授業や代替措置などが行われることが多くなっています。医学連からは、こうした様々な講義方式について、より良く学習するためにアンケートなどを実施して声を反映していくこと、資料配布のみの講義は妥当性を十分検討するように要請しました。また、学生と教員や学生同士が対面の授業を通して十分にコミュニケーションが取れるような機会を保障していくことを求めました。

 これについて、文部科学省は、学生の理解や納得を得ながら学習機会を確保することが重要とし、各大学への通達(12月23日)において感染対策を十分に講じた上での対面授業の実施を検討することや、学内施設の利用制限にはその必要性や合理性を十分説明すること、遠隔授業は対面授業に相当する教育効果を必要とするなどの依頼を行っていると回答しました。

 

【共用試験】

 共用試験については、医学連からは、全国の医学生が必要な知識・技能を身につけられるよう、実施できる方法について各大学に対し文科省が示すこと、学生に対して丁寧に説明することを求めました。

 これについて、文部科学省からは、実施主体である医療系大学間共用試験実施評価機構から各大学医学部に実施に係る考え方や対策が通知されており、試験実施内容等は機構との協議・派遣監督を通じて実施されていると回答しました。また、学生に対する丁寧な説明は必要だとし、不安や懸念がある場合は、まずは各大学担当者に伝えてほしいと回答しました。

 

【医学生が感染した際のケア】

 医学連からは、医学生が新型コロナウイルスに感染した場合に、過度なバッシングを受けている状況、不安を抱く学生が多いことから、学生を守るシステムを整備するよう求めました。

 これについて、文部科学省は、現時点での科学的知見に基づいて向き合う必要があるとしたうえで、誰もが感染する可能性があり、感染者や学校の対応を責めるのではなくさらなる感染を防ぐことが大切だとしました。また、2020年8月に文部科学大臣から、感染者への差別や偏見、誹謗中傷等を許さないというメッセージを公表し、今後も学校における感染症対策と教育活動の両立に理解と協力をお願いしていくと回答しました。

 

【学生のメンタルケア】

 医学連のアンケートにおいて、半数以上の学生が精神状況について悪化したと回答したことから、交流の機会や学びの支援などを行うことで様々な要因を取り除き、学生の不安や要望を汲み取る・実現するという認識で積極的にメンタルケアを促進していくことを求めました。

 これについて、文部科学省からは、コロナ禍の影響では学生が様々な不安を抱えやすい状況にあるという認識を示し、各大学におけるメンタルケアの取り組み状況を調査して、①より学生から相談しやすい体制の構築、②新入生をはじめ学生生活に悩みや不安を抱えた学生の把握、③カウンセラーや医師等の専門家との連携、という対応をお願いしていると回答しました。また、大学関係者の会議などで好事例の周知、学生支援機構のセミナーなどでの情報提供を行っており、文部科学省として各大学の取り組み充実化を促していくと回答しました。

厚生労働省交渉を行いました!

 2020年12月23日に、全日本医学生自治会連合(医学連)は厚生労働省との懇談を行いました。新型コロナウイルスの影響により、オンラインでの実施となりました。医学連では毎年、全国の医学生から集めた意見をもとに厚労省との懇談を行い、意見交換を行っています。昨年度の厚労省交渉は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止となり、医学連から要請を行うことができませんでした。今年度は、昨年度取り上げる予定であった「地域枠」に関する項目と、新型コロナウイルスの影響により緊急に伝えておきたい項目を取り上げました。

 新型コロナウイルスの影響については、「医師国家試験」「病院実習における感染対策」「病院の経営難に対する支援」「PCR検査体制」の4項目について要請しました。

 地域枠については、「法的拘束力」「従事義務と学生への支援策」「医師の絶対数不足」「キャリア支援の柔軟な対応」「従事義務要件の変更」「学生や中高生に対する説明」「マッチングに関わる運用」「学生の声を取り入れること」「すべての大学で適切な支援を行うこと」の9項目について、昨年度の医学連アンケートで集めた声と報告書をもとに質問と要請を行いました。

 また、年度内に2回の交渉を行うことも見据えて例年の時期よりも前倒しで、内容を絞って行いました。

厚生労働省要請文はこちら:【完成版】37mz 厚労省 要請要旨

厚労省交渉の様子↓

 

一、新型コロナウイルスの影響について

【医師国家試験】

 2月に行われる医師国家試験について、医学連からは、感染防止の観点から複数会場で行うなどの対策と、変更となる場合の案を複数提示するよう求めました。また、現状では感染者や濃厚接触者の一部が受験できないような方法を示していることから、全ての学生の受験資格が保障されるように措置の再検討を求めました。

 これについて、厚労省からは、国試は不要不急の物事ではないため、仮に緊急事態宣言が出たとしても発表している実施方法に基づいて行うということになっており、例年より会場数を増やしたり学生の間隔をあけるなどの準備をしているということでした。また、感染者は受験できないことになっているが、会場で検温や迅速検査を行ったうえで、医療提供体制の確保の観点から、最大限多くの学生が受験できるように配慮しているという認識を示しました。一方で、追試を行うということに関しては大学の先生方に問題を作ってもらうことになるため、病院の最前線で働いている先生に負担をかけることになり、実現が難しく、試験前に体調管理を気を付けてほしいと回答しました。

 そのうえで、来年度以降は追試を検討することなども含めて対策を検討していってほしいと医学連から要請しました。

 

【病院実習における感染対策】

 医学部で行われている臨床実習について、学生の活動や県外移動に関して各病院ごとに定められている対策指針に学生の声を反映するように求めました。また、臨床実習の中で、問診ができないなどの学業上の不利益が過剰に生じている現状を是正し、文科省と連携して医学部附属病院などへの感染対策の指針を出してもらうよう要請しました。

 これに対して、厚労省からは、新型コロナウイルスについて明らかになってきているところはHPで情報提供を行い、適切な対応方法を周知していると述べ、附属病院がそれぞれで作成している対策指針に今後影響していくとの認識を示しました。そして、こうした対策を行いつつ、大学病院として学生の学修環境を確保するように努めてほしいとの回答がありました。

 

 

【病院の経営難に対する支援】

 新型コロナウイルスの影響による受診控えなどで経営難に直面している病院が多数あることについて、医学連から病院の維持や医療従事者の待遇改善という観点から、政府による財政支援を求めました。

 これについて、厚労省としてもコロナ禍での医療機関の経営は厳しいという認識を示し、第一次、第二次補正予算の予備費で約3兆円の予算措置を行い、サポートしていくという説明がありました。また、12月8日に閣議決定した第三次補正予算において緊急包括支援交付金を増加することや、感染防止・診療体制確保のための費用をさらに支援していくことを考えているというご回答をいただきました。

 

【PCR検査体制】

 医学連からは、新型コロナウイルスの感染を確認するためのPCR検査について、病院実習を行っている学生などについては、学修環境を保障し、患者さんへの感染リスクを減少するという観点から、金銭的負担にならない形で拡充していくよう求めました。

 これに関して、厚労省としては、PCR検査は医師が感染疑いとした人に検査ができるような体制を整えていると述べ、クラスターとなりやすい場所とリスクを考えて、特に医療機関や高齢者施設では第一優先に検査が行えるよう、自治体に周知しているとして、感染拡大防止の観点から必要な方が検査を受けられるような体制を考えていると回答がありました。また、予算に関しても、PCR検査機器の予算確保を補正予算で行っているということでした。

 医学連としては、医療従事者に準じる形で病院実習を行っている医学生・医療系学生に対しても検査体制を拡充するよう改めて要請しました。

 

 

 

二、地域枠制度について

【法的拘束力】

 地域枠制度の法的拘束力という観点について、医学連からは「道義的責任」を用いて従事義務を強制することは憲法22条に照らして拘束力を持つものとは考えられないと述べ、各地域から寄せられているパワハラ事例についての厚労省の見解を求めました。

 これについて、厚労省は、地域枠を選んだ学生が良かったと思える制度にしていくことは重要だと捉えているという認識を示し、学生をサポートするためにキャリア形成プログラムを作っているとしました。加えて、臨床だけでなく、研究や留学の資金サポートや、マッチング、専門医研修などでも優先的に病院を選ぶことができるようにしていきたいと回答しました。

 

【従事義務と学生への支援策】

 近年では、地域枠制度の強制力強化が問題になっており、従事義務や入試形式の統一化、奨学金返還に伴う違約金の増額などが進められています。この点について、医学連からは、強制力を強めるよりも学生への支援策を充実化させていくこと、奨学金を伴わない学生に対しても地域医療従事を後押しする支援を行っていくことを求めました。また、入学時に6年後のキャリアプランまで判断を求める現在のしくみについて、妥当と考えるのかという認識を聞きました。

 これについて、厚労省からは、これまでの各都道府県ごとに様々な地域枠制度があって複雑になっていたために、わかりやすくするために制度を統一していっているという回答がありました。また、一部の大学や自治体では、地域枠制度への理解が浅い所があるという認識を示し、従事義務期間中でも専門研修やライフイベントに対応できるように制度をつくっているというころだとお答えいただきました。

 一方で、地域自治体からは、医療提供体制を確保するために従事要件を果たし、地域に医師として貢献してほしいという思いがあるとし、奨学金を返還すれば離脱できるかどうかは、県や大学との個別の契約であり、二者間で話していくことだと回答しました。

 入学時の契約については、卒業までに本人の考えが変わることや、求められる診療科など医療界の情勢も変わるということを認め、入学時に固定しすぎることは学生にとっても自治体にとっても難しいのではないかと、今後議論していく考えを示しました。また、現在の9年間という従事義務年限については、明確な根拠はないが、専門医を取得した後の6年目~9年目に地域で活躍してほしいという考え方だと説明しました。

 

 

【医師の絶対数不足】

 医学連からは、医師の絶対数に関しては不足しているという認識を伝え、多様なニーズに応える地域枠を目指す上でも、医学部定員を減らさないことや地域枠以外の医師も地域医療に関わるプログラムを作ることなどを求めました。また、医師数を算定するうえで、医師の労働環境の是正も含めて見直すことについて厚労省の見解を求めました。

 これに対して、厚労省からは、人口が減っていく中で医師数を増やしていくと質の低下や医師の収入減少などの弊害が生じるという認識を示し、マクロの医師数は減少させていく方向だと回答しました。また、地域枠の若手医師だけに地域偏在の解決の負担を課すのは良くないと述べ、臨床研修や専門研修での偏在是正、専門医を取った後の医師にも地域に行ってもらうなど、対策を行っていくとお答えいただきました。

 医師の働き方については、当直などの特殊性や裁量性があると述べ、現状では上限960時間や1860時間の基準を設けているとの説明がありました。そのうえで、将来的にはこの基準も一般労働者に近づけていく、少なくとも960時間までにはしていくと述べ、時短やタスクシフトなどを病院にお願いしていると回答しました。

 

【キャリア支援の柔軟な対応】

 地域枠制度における従事義務について、様々なライフイベントなどとの折り合いをつけられるかといった不安が寄せられることから、医学連からは結婚、出産・育児、介護などのライフイベント、大学院進学や海外留学などの機会に対応するための、義務年限の中断・分割など柔軟な運用を求めました。

 これについて、厚労省からは、地域枠の医師向けに専門研修でもカリキュラム制を導入するなどの設計をしているとし、指導医を地域に送るためのインセンティブを考えていくなど、不安の払しょくに努めていくとの回答がありました。

 

 

【従事義務要件の変更】

 地域枠で入学した後に、従事義務要件が変更されるなどの事例が昨年度より報告されており、医学連としてはこのような不適切な契約変更や学生への圧力に速やかに対応し、学生への丁寧な説明を行うように求めました。

 これについて、厚労省からは、入学時に結んだ契約から変わる場合には、当然、都道府県や大学が説明して本人の同意を得る必要があると回答しました。

 

【学生や中高生に対する説明】

 昨年度に医学連が行ったアンケートでは、都道府県・大学・高校からの地域枠制度に対する説明が不十分であることが明らかになり、受験生に制度およびその運営に関して十分な説明を行うように求めました。

 これについて、厚労省からは、都道府県職員への周知や学生への周知は、現状では不十分な点があるという認識を示し、取り組むべき課題だというお答えがありました。また、高校生などに対しては、文科省とも協力しながら周知していくことを今後検討していきたいとしました。

 

【マッチングに関わる運用】

 マッチング制度において、地域枠学生の情報が提供されていることに関して、医学連からは、同意なく利用されないよう地域枠学生への十分な説明と、離脱した学生に対して不適切に運用されないように改定していくこと求めました。

 これについて、厚労省からは、現在は採用する病院側が従事要件を都道府県との合意なく破っている人を採用しないように、地域枠学生に便宜的にフラグを付けているとし、不利益に扱うという意図はないと回答しました。また、地域枠医師が優先的に病院にマッチングできるような仕組みを作っているところだと述べました。

 

【学生の声を取り入れること】

 医学連からは、地域枠制度に学生の意見を反映させ、魅力的な制度にしていくことと同時に、福祉制度や労働環境の充実化を図っていくことを求めました。

  これについて、厚労省からは、医師需給分科会や臨床研修部会などでは若手の意見を聞こうという意見が出ており、若手医師に実際に来てもらったり聞き取りを行って、議論の参考にしていくことが重要だというお答えがありました。同時に、医学生の意見についても同様に、議論の上での重要な論点になると回答しました。

 

 

【すべての大学で適切な支援を行うこと】

 地域枠学生の中には、各都道府県や地域医療支援センターから十分にキャリア支援や説明が行われていないという事例があります。そうした状況を是正し、全ての地域枠学生に対して適切な支援が行われるよう、各都道府県・支援センター・大学などと連携をとって進めていくことを求めました。

 これについて、厚労省からは、各都道府県に対してどのような地域枠制度を行っているかという調査を定期的にしていると述べ、どのような9年間の支援を行っているか、適切な形で支援されているかといった点は今後もきちんと確認していきたいと回答しました。また、各地域のプログラム策定についても調査しており、どのような形なら学生が参加しやすいかということを、今後も医師需給分科会で検討していきたいと述べました。

第9回中央執行委員会議を行いました!

 

医学連では12月12日-13日に、37期第9回中央執行委員会議(9中執)をオンラインにて行いました。

9中執は年内では最後の正式な会議ということで、自治会や医学連大会についての議題、来年の医ゼミについての議題などトピックが非常に多く、二日間にわたって話し合いを重ねました。

会議の内容を簡潔に記します。

 


 

12/12 Sat.

1.担当校共有、自治会懇談の報告

医学連加盟校を中心に近況を共有し、役員が懇談を行った大学についても全体で情報共有を図りました。

 

2.64医ゼミについて

主管運動について確認するとともに、各地の医ゼミサークルの動きについて共有しました。

 

3.医学連学習

医学連OBの先生お二人にオンラインでご登壇いただき、医学連の役割や、いま学生に求められること、新型コロナウイルス感染症流行下での医療現場の状況等について広くお話をいただきました。ご講演の後には小グループに分かれてのディスカッションも行いました。

 


 

12/13 Sun.

4.自治会交流集会振り返り

去る11月21日に開催した自治会交流集会onlineについて、企画後の振り返りを行いました。

参加していただいた大学、自治会、学生とのつながりを保ち、今回はお話しできなかった大学との交流も模索すべく今後も活動していきます。

 

5.第38回定期全国大会

2021年3月に開催を予定している医学連第38回全国大会に向けて、準備の動きや企画内容について話し合いました。

 

6.加盟運動・自治会再建

加盟を達成したばかりの近畿大学や、各地で自治会を再建しようと動いている大学について現状を共有し、医学連としての関わり方、必要なサポートについて確認しました。

 

7.医学連アンケート

医学連では、『医学生の声を届ける!コロナ時代の意識と生活の実態調査』と題し、新型コロナウイルス流行に際して医学生が抱える問題や、医学生の思いを集めています。12月末までは第2弾アンケートの回答期間となっています。

会議では、医学連アンケートの回答数や拡散状況について共有し、回答数を月末までにさらに伸ばしていこう!という目標を改めて確認しました。

まだご回答がお済みでない医学生の方、ぜひ以下のリンクから!

医学生の声を届ける!コロナ時代の意識と生活の実態調査 〈第2回〉

※回答締切は2020年12月31日です。重複しての回答はお控えください。

 

※Microsoft Edgeで上記リンクにアクセスした際に、セキュリティ上の問題からアクセスがブロックされる事例が一部で確認されております。

医学連アンケートでは、追加調査のために回答者ご本人が医学連からのご連絡を許可していただける場合を除き、個人を識別できる情報を集めることはありません。

ご回答いただいた内容は、アンケートの集計ならびに結果に基づいた医学生の要求実現にのみ活用するものであり、営利目的に使用することはありません。

Google Chromeでは正常にアクセスできることを確認しております。

 

8.公開質問状について

医学部地域枠に関し、医学連として山梨県宛てに送付させていただいた公開質問状について、今後医学連としてどのように動いていくか、議論しました。

 

9.省庁交渉に向けて

文部科学省、厚生労働省に陳情を行う内容について確認しました。

 

10.その他

医学連新聞、加盟分担金、渉外等について話し合いました。

 



 

今年は大変なことも多い一年でしたが、会議のオンライン化に始まり、医学連としても変化の多い、対応の難しい年でした。

しかしその中でも、いま医学連に求められる役割とは何か、そして今できることは何かを役員皆で考え、議論を重ねながら活動を続けてきました。

そんな2020年を通して、医学連が、また役員ひとりひとりが、成長することができたのではないかと思います。

 

改めまして、本年の活動にご理解、ご協力・ご支援を賜りまして、誠に有難うございました。医学連役員一同、感謝申し上げます。

2021年も、全日本医学生自治会連合をよろしくお願いいたします。

 

医学連の中央執行委員会は12月4日、山梨県福祉保健部医務課に「医学部地域枠に関する公開質問状」を提出しました。質問の発端は、11月5日付の山梨日日新聞に書かれた記事で、「山梨県は4日までに、県の医師修学資金を受けて県地域枠で大学に入学し卒業した医師に対し、県内病院に一定期間勤務しなかった場合に違約金を設定する方針を固めた。」という内容でした。

これに対し、県内外の学生から疑問や不安に思う声が寄せられたことから、質問状を作成することが提起されました。地域枠の契約に関し違約金が定められることは他の都道府県にも波及する可能性があり、正確な事実に基づいて議論を深めることが重要であることから、医学連の活動として質問状を提出することを決定しました。

医務課からの回答は、12月14日に受け取りました。公表の承諾を得たため、本ホームページにて公開させていただきます。本ホームページをご覧の皆様におかれましては、地域住民の健康と医療従事者の福祉が共に実現する持続可能な医療体制や、それを支える医学部入試・医学教育のあり方について活発にご議論いただきますよう、よろしくお願いいたします。

質問内容と県からの回答は以下からpdfファイルをダウンロードしてご覧いただけます:公開質問状 、回答書

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