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書記長インタビュー

こんにちは! 今年度から医学連の中執役員を務めている、K2です。 6月14日の医学連大会で37期の書記長として選出された伊東元親さん(信州大学医学部5年)の素顔に迫るべく、お話を伺いました。

 

 

―今年はstay homeの言葉通り家で過ごす時間も長めかなと思いますが、伊東さんはおうちでどのように過ごしていますか?

伊東:ごろごろしています。行かなきゃいけない時は外に行くけど、休みの日だったら10時、11時まで寝ていたい。ずっとYouTubeやNetflixを見ている日もあります。YouTubeでは、麻雀を見ます。麻雀をやるのはおじいちゃんに鍛えられていましたが、見るのも面白くて。戦略的なゲームで可能性が無限大なんだよね。

 

―合唱が趣味だと聞きましたが、どういうきっかけで始めたんですか?

伊東:合唱部は中三から始めました。中学の時はもともと科学部だったけど、エレクトーンをずっと小さい頃からやっていて音感は優れていました。スカウトされて合唱部に入り、高校・大学と続けています。

大学の合唱は、全学のサークルに入っていましたが、今はやっていません。でも、中学のOB・OGが集まった合唱団で歌っています。好きな曲はいっぱいあるけど、「旅立ちの日に」かな。あれを聞いて切ない気持ちになるのが好きです。「もうこの人と会えないんだ。」って。

 

―少し話が変わって、伊東さんは幅広い社会問題に関心を持っていると思いますが、最近のマイテーマは何ですか?

伊東:ずっと気になっているのは子どもの貧困のこと。かつて長野県では子供が受診する時に窓口でお金がかかり、月末にお金が返ってくるシステムでした。それだとお金がない家庭とか仕事が忙しくて日中には病院に行けない家庭は困ってしまいますよね。和田先生という医師が県の医師会など様々な所に呼びかけ窓口無料化を成し遂げました。医療に携わる者だからというのもあるけど、自分がこれまで不自由なく生活できていた一方で、高校や大学にも行けない子たちがいると言うのは衝撃でした。

 

―将来どういう医師になりたいですか?

伊東:SDHの視点を持ち、病院の外でも地域の助けになれる医療者を目指しています。貧困もいじめも病院の中からは見えにくいですよね。例えば、ある学校医の先生は、校長会や、教育委員会、学年主任の会に出て行き、「変わった子いませんか」「問題抱えていそうな子はいませんか」と言ってスクリーニングをして回り、DVとか経済的な問題がありそうな子がいれば、市の福祉委員会やNPOと連携して見守る体制を作っています。そういった先生なんかモデルになりそうだなぁと思っています。

↑書記長の似顔絵

 

―次に医学連の話に入っていきます。医学連の活動に関わった「原点」は何でしょうか?

伊東:医ゼミですね。もっと言うと「わらわら」が最初かな。高校の時からその名前は聞いていて、信州で学習しているサークルがあるらしいぞ、と。高校の間はずっと勉強しかしなかったし、もっと経済、政治、哲学、社会系のことを知りたいなぁと思っていました。わらわらに入ったんだけど、59群馬医ゼミは途中から参加したので、同期がみんな仲良くなっていて、ちょっと出遅れたと言う気持ちになりました。そこから、来年はもっとしっかり関わりたいと思っていたら、先輩から「一緒に実行委員会をやらないかと」言う声をかけてもらいました。実行委員会に入ったのが1年の冬、そうこうしているうちに自治会もやったほうがいいよと言われて、2年生から自治会も始めました。その中で書記局や役員もと言うことでやりたいことをバシバシ始めました。

 

―学習への関心から入っていき、自治会や中央執行委員会にも関わるようになったわけですね。

伊東:自治会をやっていく中で、医ゼミをやるのは自分たちだなぁと思うようになりました。どっちもやってこそなんぼだと思います。医ゼミの根底には自分たちで考えようねって言う自治の考え方があるということをみんなに感じて欲しいです。

 

―活動を始めた当時から今までずっと一貫して大事にしているところはありますか?

伊東:足並みをそろえることです。自分は浄化をするのが得意だと思います。同期とかの毒を少しずつちょっとずつ吸って、毒を少しずつ減らしていけるタイプ。周りの人とちょっとずつ話をして困っていることを聞き、考えをすり合わせてみんなで一緒に歩こうと言う気持ちは大事にしてきました。

 

―医学連の魅力はなんですか?

伊東:やっぱり社会を動かすことでしょう。制度が変わったとか、社会が動くって実感しにくいことかもしれないけど、相手と話してなるほどと思ってもらえたとか、新聞記者に取材してもらったとか、小さな一つ一つの会話もすごく社会を変えているなぁと思います。

 

―僕も医学連に誘われたころ、医学生の自治は自分たちのためにもなるし、医療をより良くすることを通して患者さんのためにもなるよと言われてなるほどと思いました。医学生が安心して勉強できるとか、医者が安心して生活と仕事を両立できると言う基盤がなければ、患者さんにより良い医療を提供することができなくなってしまいますよね。

伊東:患者の目線での例を出すんだったら、入試不正の事もそうだね。あれも医ゼミの中から話が盛り上がってLINEのグループができて、いろんな人が入って意見を交わし、声明文にしようとか会見をしようとなりました。社会全体の課題を自分の力で解決の方向に進めていける、少しずつ動かせるのはすごく楽しいんじゃないかな。勇気が出るよね。これ変わらないでしょって思いそうなことも、ちょっと変えられるんじゃないかって思える事はすごく大事ですね。

 

―伊東さんの働いている姿を見ていて、他の役員や全国の学生と繋がっている所はすごく印象的です。どこに気を配っていますか?

伊東:気にしているのは、相手の興味のあるポイントを引き出すことです。医ゼミに参加してくれる学生の中でも、もっと学習したいとか、医学生の友達を作りたいとか、他学部の人と仲良くなりたいとか、求めているものは違いますよね。全国の人に連絡を取る時も、医ゼミに来てください、自治会やりませんか、だけではどうしても響かなくて、あなたの大学の課題を解決できるかもしれませんよね?とか、相手のやりたいことを注意して活動につなげていく事は意識しています。

 

―コロナが流行って、学生生活にいろいろ影響が出ている。伊東さんのもとには全国の学生からすでに色々と声が届いていると思う。そういう声に医学連としてどう向き合っていきたいと思いますか?

伊東:難しいですね。困ったと言う声が100、200上がったとしても全部は解決できない。それでも全国の自治組織としてこれだけいろんなコネクションと発信手段を持っている医学連の真価を発揮し、医学生の利益を守る団体として、できるだけ多くの声に対して真摯に活動したいと考えています。全国の声は自分たちの状況ともリンクしていて、向き合うことで自分たちも救われる事がたくさんあるので、役員の中で同じ問題意識を持ってくれる人を増やして、みんなでその1人の声をもっと大きなものにしようよと言う姿勢が大事だと思っています。

 

―全国の医学生の皆さんに一言お願いします。

伊東:自治をしましょう!気づいていないだけで、結構理不尽なこととか、そのルール必要?と言う事はいっぱいあります。実は、自分たちで考えて決めていったらもうちょっと良くなるんじゃないか、と言う視点はとても大事ですね。ぜひ、「変わらないよー」「仕方がない」と言わずに、もうちょっと変えたいということがあれば伝えてほしいと思っています。

 

―医学生以外の読者にも一言お願いします!

伊東:声を上げましょう!社会の中で最も強く切実なのは当事者の声です。気づいてないかもしれないが、どの人も何かしらの当事者で何かしらの困っていることがあって、だからこそ現状をそのまま是とせずに、自分が当事者だと言う思いで発言・発信をしてほしいですね。どれぐらい働くのか、休みは、保障の制度は、とか。家庭の問題、女性の問題、地域の問題、学生の問題、その人の状況に合わせて無数に問題がある。それを当事者の視点でバンバン発信してほしいです。

 

―様々な思いが聞けて大満足です。ありがとうございました。

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